筑駒山岳部の人工壁の作り方
筑駒山岳部のクライミングウォールを作っていった工程を紹介します!
ただしここで紹介するクライミングウォールは素人が自分たちで作ったものです。クライミングウォールを作ろうと考えていらっしゃる方は、プロや専門の業者に方に相談してください。私達は本ページを原因とするいかなる損害の責任も負いません。
材料 |
個数 |
コンパネ(910*1820*15) |
4枚 |
垂木(40*60*4000) |
4本 |
垂木(40*60*3000) |
1本 |
単管(4m) |
5本 |
単管(2m) |
2本 |
直交クランプ |
5個 |
自在クランプ |
4個 |
垂木止めクランプ |
27個 |
爪付ナット |
約200個 |
コーススレッド |
たくさん |
コンパネの厚さは15mm以上が良いと思います。それ以下だと、実際見たことないからわからないのですが、たるんだり、爪付ナットの爪が表側に飛び出てくると言う噂もあります。
垂木は45*90の大きさのものを使おうとしたのですが、お金が無いので40*60で妥協しました。
- コンパネを加工する!
1.爪付ナットをつけるための穴を電動ドリルで開けます。ここでは4枚コンパネを重ねて穴を開けました。穴の数は爪付ナットが200個ぐらいあったので、1枚のコンパネに6*8=48個の穴を均等にあけることにしました。正確に垂直に穴を開けるように頑張ったような気がします。
2.爪付ナットを打ち込む!
穴を開けたコンパネの裏側から爪付ナットをひたすら打ち込みます。爪付ナットがどんどん刺さっていくのは結構面白いです、が、騒音が非常にやばいです。うるさすぎるという点でこの作業はとてもつらいですね。
-
垂木を加工する!
1.垂木を切ります。垂木(たるき)は何のために使うかというと、壁の裏の横の骨になるわけですね。だから大事といえば大事なので、40*60ではなく45*90を使った方が安心なのですが、この人工壁は横方向には狭いし、横方向にコンパネをつなげることは無いので40*60でも全然大丈夫なわけです。
写真の通り、垂木は横方向の補強となっています。垂木を付けまくればコンパネがたるみにくくなるのだと思います。この写真は結構壁の構造がわかりやすいです・・・多分(笑)
で、垂木をどう切るかというと、コンパネの幅に合うように1820mmに切ります。9本分。垂木を4mを4本と3mを1本とを買ったのはこの1820mmを確保するためです。つまり結構垂木は余りが出たので、キャンパスボードを作って遊んでいました(笑)それは人工壁がまだ立っていない時の壁を登りたい欲求解消用としても役立っていました。
2.垂木止めクランプをつけます。垂木止めクランプとは垂木と単管をつなげるためのジョイント(?)です。壁の裏の3本の単管をそれぞれ垂木に固定するために使います。これを垂木に付けるときには、右端、真ん中、左端のつける場所の間隔をちゃんと測ってあわせながらやらないと、あとで単管が付かなくなって大変なことになるので気をつけてつけます。コーススレッドを打って固定します。右端、左端は本当に端にコーススレッドで付けているので、コーススレッドを打ったときに木が少し割れてヒビが入ってます。ヒビは進行してないので問題は無いと思いますが…。
- 垂木とコンパネを固定する!
この作業は1番難しい作業でしょう。でもこの作業を終えれば後は組み立てだけなのでほぼ完成です。
何故難しいかというと、ただコンパネに垂木をあわせて固定していくと、垂木の位置が左右に微妙に振れてしまって、単管が入らないのです。単管は完璧に直線で妥協を許しません。だからここでは単管に垂木をあわせてそこにコンパネを打ちつけていく、という感じでやっていきます。詳しいやり方はご想像にお任せです(笑)言葉では説明しにくいです。ちなみに垂木はコンパネの表側から50mm強ぐらいのコーススレッドを15cm間隔で打って固定しています。
以上で作り方は終わりです。それから、この人工壁の良い点は、
・解体、組み立てが出来る。
・脚をはずすだけで持ち運びが出来る。
問題点は、
・横からの加重には弱いかもしれない。(一応横から揺らしたりしてみたけど壊れる気配は無かった)
最後に、気になる費用の方は、コンパネと垂木代で1万円ぐらい、垂木止めクランプが210*27=5670円、単管とその他のクランプは…秘密です(笑)中古とだけ言っておきましょうか。クライミングウォール全体で2万円かかってない(!?)
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